甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、血液中の甲状腺ホルモン濃度が低下する疾患で、炎症や腫瘍などによる甲状腺組織の破壊、原因不明の甲状腺萎縮、下垂体からの甲状腺刺激ホルモンの分泌障害が原因として挙げられます。症状としては、元気消失、無関心、運動不耐性、被毛粗剛、痒みを伴わない左右対称性脱毛、皮膚の肥厚 (粘液水腫)、皮膚の色素沈着、徐脈、肥満などが知られています。尾部に脱毛が生じ、ネズミの尾のような外観を呈することもあります。血液検査所見としては、非再生性貧血、高コレステロール血症が認められます。治療としては甲状腺ホルモン製剤の投与がおこなわれます。