鳥取大学農学部附属動物医療センター

センター長 原田 和記

大学病院としての
使命を果たすために

日頃より、鳥取大学農学部附属動物医療センターに格別のご高配を賜り心より感謝申し上げます。令和7年4月1日より、センター長を拝命いたしました原田和記と申します。センター長として、一言ご挨拶申し上げます。

当センターは、山陰地方唯一の獣医系大学病院として、数多くの使命を担っております。

診療面では地域の高度医療を支えるために、ソフト及びハードの両面で尽力しています。ソフト面においては、各診療科のスタッフが専門性を高めるために関連する学会等に積極的に参加し、常に最新の知識や技術を習得するべく励んでおります。また、近年では診療科をまたぐような複雑化した病態の患者も非常に多くなっております。そうした患者に対しては複数のスタッフがチーム医療体制を構築し対応にあたっております。ハード面においては、近隣では数少ないMRI装置を有する動物病院として貢献していくとともに、超音波検査装置、X線撮影装置(Cアーム含む)、CT装置、各種内視鏡、X線照射装置(オルソボルテージ)等を駆使して、患者の多岐にわたる疾患の診断や治療に全力で取り組んでいます。なお、患者の病態やご家族のご要望によっては、ご紹介いただいた先生方との連携が必要となります。紹介元の先生方におかれましてはどうかご理解及びご協力をいただきたく存じます。

教育面では、年々高度化していく卒前教育、特に臨床実習を実践する場としての機能を果たしています。現在の獣医学生は高学年において共用試験を受験することが義務付けられており、当該試験を介して一定水準の技能及び知識を有することが認められた後にはStudent Doctorとして臨床実習に参画することとなります。当センターに所属するスタッフは、この臨床実習を適切かつ円滑に実施するための体制を構築しております。さらに、当センターは研修医制度による卒後教育を実践することにより、優れた臨床獣医師の育成にも取り組んでいます。ご家族におかれましては、こうした卒前及び卒後の獣医学教育にご理解をいただけますと大変幸いです。

研究面では、現代の獣医療を取りまく多くの課題を解決するために、または動物の各種疾患に対する先端的な診断や治療の開発を行うために、大学内外の関係者と連携しながら、様々な研究活動を行っております。得られた研究成果については、獣医学や社会の発展に活用していくとともに、まだ見ぬ未来の患者とご家族を救うために役立てていく所存です。

当センターは、スタッフが一丸となって以上の使命を果たしながら、患者及びご家族に寄り添い、個々に最適な獣医療を提供することを目指しています。今後ともご家族及び紹介元の先生方のより一層のご支援とご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

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