僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の左心房と左心室の間の弁(僧帽弁)に異常を起こし、僧帽弁がしっかりと閉じないために、左心房から左心室へ入ってきた血液が、心臓が収縮したときに左心室から左心房へ逆流を起こし、運動時に休む回数が多くなり、肺水腫のために呼吸が苦しくなる病気です。犬と猫のいずれにも起こりますが、犬の心臓病の中では最も多く発生する病気です。どの犬種でも起こり、特に中年齢から高年齢(10歳前後)になると発生が増加します。この病気の初期の症状は、飲水時や食事をしている時に発咳がみられたり、散歩の時に休む回数が多くなったり、安静時でも呼吸が速くなったりします。このような症状がみられたら、心臓を詳しく調べましょう。