鳥取大学 農学部附属 動物医療センター

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0857-31-5441

  • 受付時間/午前9時〜11時、午後1時〜3時
  • 診療開始/午前9時30分〜

よくある病気

骨折

骨に異常な力がかかると、骨が折れたり、粉砕したりします。骨折の主な原因は、高い所からの落下や交通事故などの外傷により起こります。その他、骨への細菌感染、骨のがん、カルシウムの代謝異常などによっても骨折が起こります。骨折の症状は、骨の折れた場所やその程度により様々です。下あごを骨折すると、口が閉じられなくなります。背骨を骨折すると、足の麻痺や排便・排尿に障害が出ます。足の骨が折れると、足をあげて体重をかけなくなります。骨折の治療法は、人と同じように、副木、ギブス、ピン、プレートやネジを組み合わせて行います。治療法の選択は、折れている骨、骨折のタイプ、動物の年齢を考慮して行います。骨折に伴い、皮膚が裂けてしまった場合には、骨への細菌の感染の危険性が増します。成長期の動物の骨折は、ギブスを巻いて5週間程度で治癒する場合がありますが、老齢の動物で同じ骨折に対してピンを用いて手術すると治癒するまで12週間以上かかってしまう場合があります。獣医師による診断のもと、適切な治療法を選択する必要があります。