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動物の病気を正確に診断することは、適切な治療のために大変重要です。もちろん、触診、聴診、血液、レントゲン画像などの各種検査が有効ですが、ときにはそれらだけでは病気の状態を把握することが難しい場合があります。病理検査では、組織(例えば皮膚や臓器の一部)を採取して、顕微鏡にて細胞や組織構造を詳しく調べます。検査結果は、お薬や治療方法などを適切に選択するための重要な情報になります。

病理組織学的検査

最も一般的な病理検査の方法です。薄く切った組織標本を染色して、顕微鏡で観察します。病理診断に関するコンサルテーション(セカンドオピニオン)にも対応しています。

特殊染色、免疫組織化学等

特殊な染色液を用いて細胞の反応、産生物、感染病原体の有無などを調べます。また、細胞が有する様々な物質を標本上で可視化することにより、細胞の由来やそれらの状態を詳しく調べます。必要に応じて、微細構造の観察(電子顕微鏡の利用)、遺伝子検査を行うこともあります。

死後検査(病理解剖)

亡くなった動物の全身の状態を詳しく検査することによって、多くの知見が得られ、獣医療の向上・発展につながります。また、学生教育・後進育成のためにも大変重要なものです。亡くなった命を次の命へいかすため、誠意をもって丁寧に検査させていただきます。
(*原則、死後検査は臨床獣医師を介してのみの受け付けとなります。)