所属スタッフ

動物の病気の原因として、細菌、ウイルスなどの微生物(肉眼では見ることができない小さな生物)があります。そのような病気を感染症と言います。原因となる微生物が何であるかを明らかにすることが正確な診断につながります。例えば、皮膚の病気であればその病変、お腹を壊している場合は糞便、おしっこの回数が多い、濁っているような場合は尿を検査材料として、そこに存在する、病気の原因と考えられる微生物を特定することになります。本検査科においては、主に細菌感染症の原因となる細菌の検査を行います。

分離・同定

検査材料から培地(細菌の栄養成分を含む人工的な環境)を使って、原因となる細菌を分離(その細菌だけが存在する状態で単離すること)します。その細菌のさまざまな性質を調べることにより菌種を同定(特定)します。細菌検査の基本です。

特殊検査

分離された細菌がどのような抗菌薬に感受性を示すのか(どのような抗菌薬は効くのか:薬剤感受性試験)、細菌が産生する毒素の検査があります。培地を使って分離することが困難な場合は、検査材料に存在する細菌の遺伝子を調べて、菌種を同定することもあります。