鳥取大学 農学部附属 動物医療センター

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TEL 0857-31-5441 受付時間/9:30〜11:30*、13:00〜15:00*「診療のご案内」で受付時間をご確認ください。

よくある病気

膝蓋骨脱臼

通常、膝蓋骨(ひざのお皿)は、大腿骨の滑車溝におさまっています。膝蓋骨脱臼は、膝蓋骨が滑車溝から内側もしくは外側に外れてしまう状態を病気です。

内方脱臼では小型犬(ポメラニアン、チワワ、トイプードル、パピヨン、柴犬など)で多く、外方脱臼は大型犬でみられることがあります。膝蓋骨脱臼は、先天性あるいは後天性に起こります。先天性膝蓋骨脱臼は、後ろ足の筋肉・腱や骨などに発達異常があった場合に起こります。後天性膝蓋骨脱臼は、外傷などにより膝に何らかの衝撃が加わることによって起こります。膝蓋骨脱臼は、症状に応じて4段階のグレードに分類されます。グレード1は、膝蓋骨は正常な位置にあり、後ろ足を伸ばして膝蓋骨を指で押すと膝蓋骨が脱臼しますが、指を離すと自然にもとの位置に戻ります。症状はほとんどありません。グレード2は、膝を曲げた時に脱臼しますが、手で元に戻すことが出来ます。後ろ足を挙げて跛行することがあります。骨格の変形が進み、グレードが2から3に進行する場合があります。グレード3は、常に膝蓋骨が脱臼しています。手で戻すことが出来ますが、すぐに脱臼してしまいます。骨格の異常だけでなく、歩き方が悪くなってきます。グレード4は、常に膝蓋骨が脱臼し、手で戻すことが出来ません。骨格の異常がさらに重度になり、膝を伸ばすことが出来なくなります。膝蓋骨脱臼の治療は、グレードに応じて手術が必要な場合と手術を行わないで経過を見る場合があります。獣医師の診断のもとで、グレードにあった治療法を相談して下さい。