鳥取大学 農学部附属 動物医療センター

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TEL 0857-31-5441 受付時間/9:30〜11:30*、13:00〜15:00*「診療のご案内」で受付時間をご確認ください。

先端医療による治療例

自家がんワクチン療法

 1990年後半より、がんに対する種々のワクチン療法が開発されてきました。その中の一つに摘出した腫瘍組織を抗原としてワクチン療法を行う自家癌ワクチン療法があります。本学動物医療センターでは、2004年よりこの治療法を全国の動物病院に先駆けて実施しています。

 犬悪性乳腺腫瘍に対してがんワクチンをおこなった症例と行わなかった症例の術後再発率を図1に示しました。がんワクチンを実施しなかった場合、1年以内の再発率は約6割に達します。いっぽう、がんワクチンを実施することにより1年以内の再発率は約3割でした。

 これまでに種々の悪性腫瘍に対してがんワクチンを作製してきました。その結果、がんワクチンで免疫が誘導される確率が高い腫瘍とそうでない腫瘍があることがわかりました。陽性になる確率が高い腫瘍としては、乳腺腫瘍、神経鞘腫、肝細胞がん等があります。いっぽう、陽性になる確率が低い腫瘍としては、骨肉腫、血管肉腫等があります。自家がんワクチン療法をご希望の飼い主様は、がんによる抗がん効果の違いを含めて、ぜひ事前にご相談ください。

 

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図1.無再発率グラフ